チェック柄の半袖シャツを着て微笑む男性のポートレート。

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Director

Noguchi Yukihito

テレビだからできることがある。テレビへの情熱を胸に制作に取り組む日々。

表舞台への憧れから、番組を創る側

オフィスの窓際にあるカウンター席に座り、手を組んで話を聞く黒いジャケットの男性。

小さいころから、とにかくテレビっ子でした。家に帰ればまずリモコン。バラエティもドラマも、とにかく何でも観ていましたね。その頃は本気で「いつか自分もテレビに出たいな」と思っていました。でも、だんだん成長していくにつれて、「あ、これは簡単じゃないぞ」と気づいたんです。正直、ちょっと悔しかったです。

ただ、その代わりに見えてきたものもありました。番組を観ながら「この企画どうやって考えているんだろう」「この流れ、絶対裏で相当練ってるよな」と、気づけば裏側ばかりが気になっている自分がいたんです。だったら、テレビを“作る側”に回ろう。そう思ってテレビ業界の専門学校に入り、制作の基礎や現場のことを学ぶ中で、「やっぱり自分はこっちだな」と確信に変わっていきました。

在学中に参加したエヂカラの会社説明会で、若いうちからチャンスがあり、しっかり現場に立たせてもらえる環境があると知って、「ここで挑戦したい」と自然に思えたんです。

昔は出たいと思っていましたが、今は完全に作る側。それでもテレビが好きという気持ちは何も変わっていません。夢中でテレビを観ていた自分に胸を張れるよう今はディレクターとして、その“裏側”から本気で向き合っています。

ミーティングスペースの円卓に座り、リラックスした表情で打ち合わせをする男性。

どこに行っても、現場がすべて。

現在は、「種から植えるテレビ」と「昼めし旅」でディレクターを担当しています。

「昼めし旅」は、実際に足を運び、その土地の方と向き合う番組です。思い通りにいかないことは日常茶飯事。でも、その“予定外”こそが、番組をいちばん面白くしてくれる瞬間だったりします。現場でしか生まれない空気や言葉を、どう切り取って届けるか。毎回プレッシャーはありますが、それ以上にやりがいを感じています。

一方の「種から植えるテレビ」は、農業をテーマにした番組です。自然相手だからこそ、こちらの思惑通りには進みません。それでも、時間をかけて向き合うからこそ、そこにはちゃんとドラマが生まれる。

その過程を分かりやすく、そして面白く伝える編集は簡単ではありませんが、先輩ディレクターにケツを叩かれながら(笑)、必死に食らいついています。

規模も内容も違う2つの番組ですが、共通しているのは「現場がすべて」ということ。そこで起きたリアルを、どう面白く、どう熱を持って届けるか。その勝負ができている今の環境が、僕にとっては何より刺激的で、何より楽しいです。

打ち合わせスペースで、真剣な面持ちで前方を見つめながら手元で指示を出す男性社員の横顔。

30分の待ち時間が教えてくれたこと

「種から植えるTV」でADをやっていた頃の話です。収穫したお米をその場で炊いて、出演者の方に実際に食べてもらうというロケがありました。しかし、当日のロケが想定よりもかなり早いペースで進行してしまいいざ「お米を食べるシーンを撮ろう」というタイミングで、まだお米が炊き上がっていないという事態が。

結果として出演者の方に30分待っていただくことになり、もちろん上司にも怒られました。出演者の方々は笑ってフォローしてくれましたが、ロケを30分止めてしまうというのは、制作としてはかなり重いミスです。

テレビの現場は、予定通りに進むことのほうがむしろ少ない。だからこそ、「もし予定より早く進んだら」「この後どうなるか」を先回りして考えておくことがすごく大事だと、その時に痛感しました。

この経験があってからは、ロケ中も常に次の展開を想定しながら動くようになり今ではイレギュラーな状況にもある程度対応できるようになってきたと思います。現場は毎回想定外の連続ですが、そういう瞬間にどう動くかが、この仕事の面白さであり難しさでもあると感じています。

青い看板が設置されたオフィスの室内で、前を見つめる男性のバストアップショット。 白い柱と観葉植物があるオフィスの通路に、リラックスして佇む男性の全身写真。 オフィスのエントランスで、ライトアップされた会社ロゴの横に立つ男性の姿。
青い看板が設置されたオフィスの室内で、前を見つめる男性のバストアップショット。

番組が形になっていくワクワク

ディレクターとしてロケを終え、いよいよ編集に入る瞬間は、この仕事の中でも一番楽しい時間です。自分で考えた台本をもとにロケを進めて、その素材を自分が面白いと思う形で編集していく。それができるのは、このディレクターに与えられた特権だと思っています。

もちろん、上司のチェックで何度も直しが入ることもあります。自分が思い描いていた形とは違う方向になることも少なくありません。それでも、いろんな人の意見をもらいながらVTRを作り直していく中で、最初に思っていた以上に面白いものになっていくことも多いんです。

いろんな視点が加わることで、VTRのクオリティがどんどん上がっていく。その過程も、この仕事の大きな魅力のひとつだと感じています。

テレビの仕事は、スポーツと同じでチームで作るもの。ひとりではできないからこそ面白いし、みんなで一つの番組を作り上げていく感覚があります。だからこそ僕は、この仕事が好きなんだと思います。

担当番組
  • テレビ東京
    「種から植えるTV」
    「昼めし旅~あなたのご飯見せてください~」
  • 日本テレビ
    「オフ・ザ・ピッチ」
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